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いつも不機嫌なダメ出し上司とのミーティングが円滑になった2つのスキル

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こんにちは!カフェインレスです。

今回はネグレクト上司シリーズの第三弾です。

ただ、第三弾ですけど、一、二弾は読まなくていいです。今回の第三弾が圧倒的に強力ですし、誰でも使えます。

それぞれ一言で説明すると、第一弾はネグレクト上司の分類、すごく理論的。頭で解決しようとしています。第二弾はネグレクト上司への不満の爆発で、実際に戦ってみた様子です。(ちなみにネグレクトというのは無関心というパワハラの一種です。)

 

第三段である今回は、あるコミュニケーションスキルについてお話したいと思います。

第二弾では、ネグレクト上司と争って、自分のやりたいことができるようになりました。しかし、定期的にあるミーティングがすごく嫌だったんですよね。

今週末にミーティングあるんだ…、と思うと、月曜日から気が重くなりましたし、上司の急な都合でミーティングがなくなると、心の中で「よっしゃー!」とガッツポーズでした。

ただ最近、コーチングという、相手のやりたいことを引き出して、モチベーションをグイッと引き上げるスキルについて深く勉強していると、心理学とコミュニケーションスキルについても深く勉強することになりました。

そして、そこで学んだことをミーティングに実践してみたところ、びっくりするぐらい上司の態度が変わり、ミーティングも険悪な雰囲気に一切ならないで、すんなりと自分の意見も通すことが出来ました。

すごくビックリしましたが、すごく有効な方法で、上司との関わりが本当に楽になったので、ぜひシェアしたいと思っています。

 

もったいぶってしまいましたが、そのコミュニケーションスキルとは、「相手に気分良く話して貰う」というスキルです。

これ、文字にすると正直伝わりにくいのですが、めっちゃくちゃ効果があります。具体的にどうやったのか、その時の状況を書き起こしてみます。

スキル会得前後の会議の進行

コーチングセミナーで、コミュニケーションについて深く勉強してから1週間も経たないうちに、その会議は開催された。

その会議は上司と1対1で、上司がぼくにやらせたいことを告げる場だった。

前回はある製品について、上司が「Rっていう商品を売れるようにするにはどうしたらいいと思う?」と聞いてきたので、

ぼくは上記の写真のような、非常に低いテンションで淡々と、「Aは〇〇という状況で、△△すれば、□□になると思いますが、すぐに売れるようにするのは難しいと思います。」と、回答した。

すると、

上司「なんでいつも否定から入るの?否定するんじゃなくて、どうやったらできるか考えてよ!」

ぼく「以前、■■って提案しましたよね?」

上司「■■で売れるようにならない!」

ぼく「そうですね。売るための施策じゃないです。けど、■■をやってRに対する反応をテストしてみないと、Rは売れるかどうか分からないですよ。」

上司「なら、それも含めて企画して!」

ぼく「嫌です。テストもしていないのに、企画に責任持ちたくありません。上司さんが責任もって貰えないならやりません!」

みたいな感じで、言いたいことは言えるように、やりたい事はやれるようになっては来たものの、依然としてミーティングは殺伐としていて、前回のミーティングも後味が悪かった。

上司は営業畑出身で、すぐに結果の出るセールスプロモーション的なマーケティングが好きで、ぼくは資産的に積み上げていくマーケティングが好きなので、なかなか意見が合わないのだ。(そう思っていた。)

 

けど今回のミーティングは、コミュニケーションについてしっかりと学んだ状態で臨んだ。

自分自身のテンションを強く意識し、よし!と軽く気合を入れ、会議室に入った。
もちろん、実践で試すのは初めて。けど、試してみたくて仕方がなかった。

その時の上司とのミーティングのテンションはこんな感じ。

めちゃくちゃ気の合う友人と、楽しく話しているテンションだ。

もちろん、最初っからこんな高いテンションだと引かれてしまうので、上司のテンションに合わせて、徐々に上げていく。

具体的には、上司のテンションの1.2-1.5倍くらいを意識して返答する。

上司「おつかれ」

ぼく「お疲れ様です!」
ぼく「今日の議題なんですけど、1.今期の残りの予算の使いみち、2、3、4、と5ですね!じゃあまず1からやりましょう!(元気に)」
ぼく「今このぐらい予算が残ってるんですけど、なにか使いたいものがありますか?(ニコニコ)」

上司「じゃあ、そうだなー、○○とかどう?」

ぼく「○○ですか、いいですねー!」(上司の1.2倍のテンションで)

とこんな感じで、ただひたすら爽やかに会議を進めていく。

すると不思議な事に、いつも機嫌が悪い上司まで、つられて機嫌が良くなって来た。

しかも最初に楽しい話題を持ってきたので、どんどん上司の機嫌が良くなっていく。

会議がものすごくスムーズに進む。

ぼくは、マジかよ…!こんなに簡単に機嫌ってとれるんだー。すご…!と、

シンプルな方法だけど、このコミュニケーションスキルがめちゃくちゃ強力で、そのことにかなりビックリしていた。

 

けどもちろん、会議はそんなに楽しい話題ばかりじゃない。

前回の会議で揉めたRの事に話題が移る。ぼくは前回の揉めた事を思い出して、少し嫌な気分になる。

ぼく「Rの件なんですけど」とおそるおそる切り出すも、

上司「Rの件は、止めとこう!」

ぼく「分かりました!」

Rの話、終了!

 

さらに、今度は自分からの提案に移る。

以前は提案する時は、企画書を作って来いと言われたが、ぼくは企画書の前に、企画の感触をどうしても確かめたかったので、口頭で少しだけ説明しようと試みた。

ぼく「じゃあ、次はコンテンツマーケティングと、年間スケジュールの連動についてなんですけど、こうこうこうしたらいいと思うんですよね!」

いつもならここで上司から文句が入るはずなんだけど、、、。

どうかなー、と思いながらおそるおそる反応を見ていると、

上司「まぁ、いいんじゃないか?」

と、まさかのOK!

ぼくはビックリして、「え?本当ですか?」と言ってしまったぐらい。

この企画も提案書にきちんと文書化しないとなー、面倒だなーと思っていたのに、まさかの1発OKで、提案書も不要だった。

このコミュニケーションスキルはすごいな…。と、そのスキルに心底ビックリした。

たぶん前回と同じように低いテンションで会議に臨んでいたら、こうはならなかったと思う。

自分の関わり方でこんなに相手の態度が変わるんだ、、相手の態度ってもしかしたら自分が作っていたのかもしれない、と思った瞬間だった。

ここまで読んで頂いて、そんな上手いこといくんかいな、と思った人も多いと思います。ぼくも正直驚いています。けど、一切脚色はしていないんです。

ぼくがどんなスキルを使ったのか、以下で種明かしをしていきたいと思います。

 

この会議でぼくが使ったコミュニケーションスキルは、2種類です。

1つは、「ちゃんと話を聞いているよ」、という姿勢を見せること。

もう1つは、「テンションの引き上げ」です。

これらを使うことで、相手に気持ちよく話して貰う事ができるんです。

 

ではまず、1つ目の「ちゃんと話を聞いているよ」という姿勢について、解説します。

これは、実際に体験して貰うと10分ぐらいで出来るようになるのですが、文字にすると少し分かりにくいかも知れません。ただ、できるだけ分かりやすく書きたいと思います。

メラビアンの法則ってご存知でしょうか?

有名な法則なので、知っている人もいるかもしれません。ぼくも言葉は知っていました。就活の時に面接本などに良く載っていたからです。

感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。

Wikipedia (メラビアンの法則)

ようは、下の写真の感じで話すと、めっちゃくちゃ正しい内容を話しても、たった7%しかその内容が伝わらず、他の93%で「この会議はつまらない」「上司と話すことはつまらない」というメッセージを送ってしまっている、という事です。

同僚とか後輩とかパートナーとか、もし実験に付き合ってくれる人がいれば、ぜひ一度実験して欲しいです。すごく簡単な内容でいいんで、上図のようなローテンションと、下図のハイテンションな感じで、全く同じ内容を伝えて欲しいんです。

実験すると、「どう感じるか」、がすごく分かりやすいです。これを実際にやってみると、ぼくらの感情と、話している内容っていかに結びついていないかが本当によく分かります。

会話の内容が、「なんとかが、なんとかで、なんとかだったから、なんとか!」っていう全く意味のない内容でも、笑顔で言われると、何か感じが良いんですよ。不思議ですよね。

 

これを実際にコミュニケーションが苦手だという方に試して貰ったところ、次回その方にお会いした時に、その人から受ける印象がすごく変わっていました。

教える前:仏頂面でこっちが話をしていても、その人が何を感じているかさっぱりわからない。

教えた後:もっとその人と話したいなーと思えるように!

 

ぼくらは、相手の「聞く時の姿勢」で、その人がどう感じているか、を認識しています。

なので、ぼくらも話を聞いている時に、ニコニコと、しっかりと相槌を打って聞くことができれば、心の中で何を思っていようと、相手には好印象を与えるんです。

(たぶん恋愛にも応用できると思います。ぼくは結婚してるので実践してないですので、確信はないですが、きっと)

 

ちなみに、ぼくはこれができるようになってから、人見知りがほぼほぼなくなりました。

だって、ニコニコと愛想よく話を聞いてさえいれば、相手は楽しくなってくるんですもん。面白い話をしないと、とか、沈黙になってしまったらどうしようとか、そんな事は本当にどうでもよくなってしまいました。

自分の関わり方一つで相手が変わるんです。面白いですよね。

 

次は、「相手のテンションを引き上げる方法」です。

こちらも先程のメラビアンの法則の応用です。

相手のテンションを引き上げるために、相手のテンションの1.2倍から1.5倍で返答を行います。

例えば、Aさんと会話している時に、

Aさん「この前、○○に行ったら、△△が、□□でねー!」

ぼく「へー、□だったんですかー!」(ちょっと1.2倍ぐらいに誇張して)

Aさん「そうなん□やったん!だから、めっちゃビックリしてん!!」(ちょっとテンション上がってしまう)

ぼく「それはビックリしますよね!」(1.2倍)

 

という形で話を続けていくと、相手のテンションを結構簡単に引き上げることができます。

これを発見した平本あきお先生が言うには、テンション50倍だとビックリするし、怖い。1倍だと普通、相手より低いテンションだと、相手のテンションも下がってしまう。

なので、1.2~1.7倍ぐらいに誇張すると、上手に相手のテンションを引き上げることができるんだよ、と仰ってました。

これを(1)の「ちゃんと聞いてるよ、という姿勢」と組み合わせます。

話を聞いている雰囲気で会話をして、相手よりもちょっとだけ高いテンションで会話をします。

ぼくが上述した会議で行ったのは、本当にそれだけです。

でも、それだけで上司の気分が良くなり、気分が良くなったからこちらに対する懐疑心も下がり、結果、すんなりと提案が通りました。

 

何度も書きますが、自分の関わり方で相手の態度も変わる、という事です。自分の関わり方(態度)次第で、相手の機嫌が良くなったり、悪くなったりします。

もしぼくのように、大学時代の教授、一人目の上司、三人目の上司、今の上司のように、相手が変わっても、相手が同じような態度を取る場合は、もしかしたら自分の関わり方がそうさせているかもしれません。

もちろん、ぼくの一人目の上司の上司みたいに、保身のために嘘ばっかりつく人もいますので、自分の関わり合い方が全てではないと思います。今の上司も、ぼく以外にもネグレクトしているので、ぼくの関わり方だけが原因では無いと思います。

それでも、ぼくは過去の自分にこのスキルを教えてあげたいです。そうすればもっと楽に社会人できたのになーと、本当に思います。

 

もし自分の周りの人との関わり方を少しでも変えたい人は、(1)「ちゃんと話を聞いているよ」、という姿勢を見せて、相槌で(2)「テンションの引き上げ」を行ってみて下さい。

ただ、チャレンジって簡単にはできないですよね。。

 

そんな時に、ぼくの好きな言葉がありますので、紹介します。

同じパターンが出てきたら、あなたのLESSONだと思おう!

これは、Youtuberのクリス・モンセンの言葉です。

クリスさんも転職するたびに毎回、ブラックな上司に当たってしまっていたそうです。

そこでクリスさんはこう考えます。

これは、ぼくの人生におけるLESSONなのかもしれない。

そして、すごく厳しいブラックな上司に対して「断る」という事に挑戦します。
Youtubeのリンクを貼っておきますので、もし時間があればぜひ。

 

ちなみにぼくはクリスさんに会って、グループコーチングを受けたことがあり、それがきっかけでコーチングを学び始めました。クリスさんは本当に温かい人です。

コーチングはクリスさんのもとで学んでいるわけではないですが、クリスさんのことは尊敬していますし、応援しています。

 

 

一応、過去のネグレクト上司シリーズのリンクも貼っておきます。色々と分析やチャレンジしようとしていることは分かって貰えると思います。

えっ無視?コミュニケーション皆無のネグレクト上司への対処法

ネグレクト上司にクビを覚悟で不満をぶつけてみた結果

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